2010年 02月 06日
絞りの機能とマウントアダプター M42マウントレンズをデジタル一眼レフで使用する場合、絞りを作動させるためのレンズとボディとの連動機能がないため、撮影時に設定した絞り値まで、レンズ側で絞りこむ必要があります。 M42マウントレンズの絞りを作動させるには、製造年代によっていくつかの形式がありますが、この絞込みの形式によって、使用不可能なマウントアダプターがあるので注意が必要です。 製造年代の古い一部の手動絞りや半自動絞りと呼ばれるM42マウントレンズをのぞいて、多くのM42マウントレンズにはレンズ後部に押しピンと呼ばれる、金属のピンを持っています。 写真 絞り連動ピン このピンをレンズ内に押し込むことによって、絞りを作動させることができるわけですが、M42マウントレンズにはピンを押し込まなくても絞りを作動させることが可能なオートとマニュアルの切り替えレバーを持つタイプと、切り替えレバーを持たないタイプの2種類が存在します。 本項で取り上げているSuper-Takumar 55mm F1.8は切り替えレバーを持つタイプになります。 写真 オート・マニュアルの切替レバー 切り替えレバーがA(オート)の場合ピンが押し込まれたときに、設定された絞り値まで絞りが動作します。 切り替えレバーがM(マニュアル)の場合、ピンの状態にかかわらず、常時設定値まで絞りこまれた状態を維持します。 ピン押しタイプのマウントアダプターを使用した場合には、A・Mのレバー位置のどちらでも絞りが設定値に絞られた状態になります。 問題は絞りを作動させるピンがあり、A・Mの切り替えレバーを持たないレンズを、ピン押しタイプではないレンズアダプターに装着した場合、常時開放になってしまうことです。 このタイプのレンズに関しては、ピン押しタイプのマウントアダプター使用が必須となります。 写真 上・普通タイプ 下・ピン押しタイプ EOS20D + Super-Takumar 55mm F1.8 第6回へ続く ←ポチッとお願いします。
by dramatic_camera
| 2010-02-06 17:10
| 3000円オールドレンズ入門
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