2010年 08月 22日

写真展の罠 2

さて前回鑑賞者の鑑賞位置をコントロールし、展示構成の全体を把握しにくくしたところまでお話いたしました。

↓が今回の私の展示スペースです。

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前半は白いフレームに、キャンバスに見える用紙にプリントした、蓮の写真が5枚。
その後、フレームの色・サイズとプリント用紙を変更した、前半部分と全く関係性が無いようなストリートスナップが並びます。

後半の写真部分を見始めている頃には、構成全体を見渡すことは不可能だったはずですが、白フレームと黒フレームにある関係性をお感じになった方もおられたようです。

展示をスッキリ綺麗に仕上げようとすれば、すべて縦位置の写真に統一することも可能でしたが、前後半の関係性を暗示するために、縦・縦・縦・横・縦の展示パターンを繰り返す構成をいたしました。
これが今回私なりに仕組んだヒントでした。

写真展を見る場合、一枚一枚を単写真として鑑賞する場合、複数の写真からあるテーマを感じ取る場合等色々な鑑賞方法が考えられます。

今回私が提示した展示内容の意図するところは、もちろん後者のパターンに属するものだと思います。
前半・後半がまとめてひとつの展示だと気が付けば、何かを感じていただけたのではないかと思います。

昨日、写真展をご覧になったある方が、ご自身のブログ上で私の写真について、感想を載せてくださっているのを知りました。

内容は

有りのままの花や植物の写真を並べても、何を伝えたいのか解らない。
そこから何か連想されるようなものがほしい。

というものでした。

私もそう思います(笑)

写真集などを見ていると、途中に一見無関係に見える花の写真などが入れられている場面を見つけます。
これは、全く何の意図もなしに行われていることなのでしょうか?

色々な感性を持ち、色々な見方をされる方がいますので、すべての方に意図が伝わる写真展示は不可能だと思いますが、展示内容のさまざまな部分に展示者なりの意図や工夫が存在していると思います。

私が鑑賞者として写真展に伺う場合、このような意図や工夫を見つけるのも、楽しみの一つとなっています。

つづく・・・^^

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by dramatic_camera | 2010-08-22 16:00 | 散歩写真


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