ドラマチックカメラ

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2008年 06月 06日

ジャンクカメラ 最初の一歩

このブログをご覧いただいていて、

ドラカメはカメラの修理が出来ていいなぁ!

とお思いの方も若干(笑)おいでのようなので、少しだけ修理講座です。

ただし、大切なカメラは修理屋さんに任せること、
あくまで捨てられたカメラを救出するのが目的であること


を忘れないでくださいね。


ジャンクカメラの目利き

とは言ったものの、いきなりシャッター不動のジャンクなど修理できるはずもないので、自分で修理可能なジャンクカメラの目利きが大切です。

最初は、あくまで機関的には完動品で、モルトが駄目なために商品価値を失ってしまったカメラを探しましょう。

残念なことですが、モルトの貼り替えだけで、3000~5000円程度は費用がかかるため、この費用を上乗せし、さらに保障をつけても利益が出るカメラ以外は処分される運命にあります。
最近のデジタル化もあって大量のフィルムカメラが処分されています。
実は機関的には壊れていないカメラも、大量に処分されているのです。
最初は、こういったカメラを探してチャレンジしましょう。


モルトの貼り替え

昨日、近所のリサイクルショップで、ジャンクのNikon FEを発見、入手してきました。
ボディは綺麗で機関的には問題なし。モルトが駄目になっているだけのカメラです。
レンズは50mmがついていますが、ほこりの混入が目立つものの、実用範囲内といった状態です。

モルトの貼り替えを昨晩行いましたので、見てみましょう。

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ニコン FEです。まだ値札付^^;
しかし、これがジャンクとはすごい時代になったものです。

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ミラーボックス部のモルトです。
指で触ると崩れてきます。ミラーにもたくさんついていますね。奥のモルトがあるカメラはあまり見かけませんので、説明は省略です。
結構難しいですよ^^

d0107372_18531252.jpg


裏蓋周辺のモルトです。ここが駄目になると光線漏れを起こします。

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裏蓋のヒンジ部分です。通常はボディ側にスポンジがあるのですが、このカメラは蓋側にあります。フィルムの残骸も見えます。

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最初に痛んだモルトを除去するのですが、内部汚さないためにティシュペーパーを軽く丸めて詰めています。強く入れるとミラーを故障させる恐れがあるので注意です。

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ある程度除去できたら、綿棒等に無水エタノールをつけて接着剤を拭き取ります。

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新しいモルトを切り出します。古いモルトを除去する前に、厚みをある程度計っておくと良いでしょう。もしモルトの大部分がなくなっている状態であれば、ミラーアップの状態で隙間を計測します。

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ピンセットを使って貼り付けます。貼り付け部分とその周囲をを無水エタノールで濡らしておくと意図しない場所に貼り付いても、貼り付け位置を修正できます。

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裏蓋周辺にチャレンジします。
まず、古いモルトを除去します。ドラカメは細く削った割り箸を使用しています。
ある程度除去したら、割り箸にティッシュペーパーを巻きつけ、無水エタノールをしみこませて拭き取ります。結構根気がいる作業です。
ゴミがでるので、くずかごを近くに置いて作業です。

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通常ここにもスポンジ状のモルトを貼るのですが、糊付モルトは周囲にくっついてうまく溝に入りません。修理屋さんでは紐状の糊なしのモルトを、溝に接着剤を注入後、貼り付けます。

ドラカメの場合、毛糸を使用します。
実は有名なクラシックカメラの修理屋さんでも毛糸を使った修理をしているところがあります。
貼りやすさ、材料の入手のしやすさ、耐久性を考えたとき毛糸のほうが良いように思います。

まず注射器(100均で売っている化粧品移し変え用)に接着剤を入れて溝に塗布します。
接着剤は木工用ボンドを使用します。
細く削った割り箸を使って、毛糸を溝に押し込んでいきます。

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フィルムカウンターのリセット金具部分に注意しましょう。

d0107372_1923681.jpg


完成です。
Nの文字のところのペイントがはげていたので再塗装もしました。
テスト撮影も忘れずに!


ジャンクカメラの一番初歩の復活法なのですが、この作業でも結構根気が必要なので、この作業が続かない方には、これ以上の修理はお勧めできません。
適性判断としてチャレンジしてみてはいかがでしょう。

自分で直したカメラで写真が撮れたら楽しいですよ^^

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by dramatic_camera | 2008-06-06 19:03 | クラシックカメラ


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