ドラマチックカメラ

dracame.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:3000円オールドレンズ入門( 8 )


2010年 05月 22日

3000円ではじめるオールドレンズ入門 第8回

弱点を活かす

本項で取り上げている Super-Takumar 55mm F1.8 は、オールドレンズとしては優秀なレンズですが、現在のレンズと比較すれば弱点があるのも事実です。

レンズコーティング等が進化した現在のレンズに比べて、厳しい逆光条件時にフレアが発生するなど、逆光耐性などでは明らかな差があります。

しかし、コーティングが進化した現在のレンズでは、逆光を取り込みわざとフレアを発生させた画作りは難しくなってきており、逆にオールドレンズならではの弱点を画作りに活用することができるともいえます。

オールドレンズならではの特徴を活用した撮影を楽しんでみてはいかがでしょう。

d0107372_21561044.jpg

レンズフードあり

d0107372_21565797.jpg

レンズフードなし EOS5D + Super-Takumar 55mm F1.8

作例2枚目は、あえてレンズフードを装着せず、フレーミングを少し変え光を取り込んでみました。
光を取り込んだときは、なぜか風が吹き画面の雰囲気を変えてくれました。

第9回へ続く


写真展のお知らせ

d0107372_2211924.jpg


新潟に7名のブロガーがいた。
彼らをつなげたもの、それは写真。お互い顔を合わせたことも無かった7名が、
それぞれのブログから飛び出し、リアルな世界でつながる奇跡。
そこから立ち上げた「フォトセッション講Niigata」で、今回の写真展が企画され、
そして実現へと進んできました。

美しいものだけではない日々の中で、彼らのまなざしが捉えた世界。
混沌とした世界の中で、7名が見せるそれぞれのまなざしの記憶。
個性のぶつかり合いを感じるのか、それとも有機的なつながりを感じるのか、
それをご来場になった皆様が感じ取ってください。

会期 8月12日(木)~17日(火)まで

会場 新潟市中央区中央区古町通7番町
     北陸ガス ガスホールギャラリーにて

参加者
「Yoshi-A の写真の楽しみ」   yoshipass
「のんたんのデジタルな風景」  nontan91
「おれのほそ道」        ara_umi
「散歩 ◆新潟市のあたり」   伊藤/kin_i/
「light and shade」  marikichi10
「gr-digital.netブログ」  gr-digital.net
「ドラマチックカメラ」     dramatic_camera

以上、順不同

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村 写真ブログ クラシックカメラ・クラシックレンズへ←ポチッとお願いします。
[PR]

by dramatic_camera | 2010-05-22 22:05 | 3000円オールドレンズ入門
2010年 05月 14日

3000円ではじめるオールドレンズ入門 第7回

わずか1/3絞りが仕上がりを分ける

レンズの描写性能を表す表現の「開放からシャープ」という言葉に弱い方が多いようで、「レンズは開放で使ってこそ意味がある。」などという方も少なからず存在するようです。

点光源などの丸ボケを狙う場合などは別として、絞り開放にこだわるあまり、レンズの性能を活かしきれないのは残念なことだと思います。

d0107372_18134912.jpg


d0107372_1814785.jpg


d0107372_18142375.jpg

EOS20D + Super-Takumar 55mm F1.8

上の2枚は本項で使用している Super-Takumar 55mm F1.8 で、ほぼ最短撮影距離から絞り開放のF1.8(写真上)と1/3段絞り込んだF2.0(写真下)で撮影したものです。

写真3枚目はフォーカス部分を拡大したものです。

ピクセル等倍での比較鑑賞などには興味がないのですが、上の2枚をA4クラスにプリントした場合、絞り値の違いが明らかな描写の違いとなって現れてきます。

絞りを開放から1段から2段絞り込むことで、大幅に描写がよくなることはよく知られていることですが、開放からわずか1/3段絞り込むだけでも描写はキリッと締まってきます。

設計が古いオールドレンズや現代のF1.4クラスの大口径レンズを開放付近で使用する場合には覚えておきたいポイントです。

第8回に続く

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村 写真ブログ クラシックカメラ・クラシックレンズへ←ポチッとお願いします。
[PR]

by dramatic_camera | 2010-05-14 18:19 | 3000円オールドレンズ入門
2010年 02月 10日

3000円ではじめるオールドレンズ入門 第6回

マウントアダプターの装着

たくさんの種類が存在する、マウントアダプターの装着方法は、マウントアダプターの種類によって2つのタイプがあります。

ひとつは、まずカメラボディにアダプターを装着し、その後レンズを装着するタイプ。

もうひとつはレンズのマウント部にまずアダプターを装着し、その後使用するボディに対応する純正レンズを装着する要領で、レンズを装着するタイプです。

本項で取り上げているM42アダプターは、まずボディ側にマウントアダプターを装着するタイプになります。

d0107372_22124741.jpg

写真 M42マウントアダプター装着後

M42マウントアダプターを装着するには、マウントアダプターの裏にある取付位置の指標を、ボディ側の指標と合わせて装着します。

その後レンズをねじ込み、撮影準備完了となります。

d0107372_22142429.jpg

写真 M42マウントアダプターの取り付け指標

M42マウント以外のマウントアダプターには、アダプターの表(レンズ側)と裏(ボディ側)に取付位置の指標がありますので、その位置を合わせて取付ます。

d0107372_22151719.jpg

EOS20D + Super-Takumar 55mm F1.8

これで撮影準備が整いました。

第7回へ続く。

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村 写真ブログ クラシックカメラ・クラシックレンズへ←ポチッとお願いします。
[PR]

by dramatic_camera | 2010-02-10 22:18 | 3000円オールドレンズ入門
2010年 02月 06日

3000円ではじめるオールドレンズ入門 第5回

絞りの機能とマウントアダプター

M42マウントレンズをデジタル一眼レフで使用する場合、絞りを作動させるためのレンズとボディとの連動機能がないため、撮影時に設定した絞り値まで、レンズ側で絞りこむ必要があります。

M42マウントレンズの絞りを作動させるには、製造年代によっていくつかの形式がありますが、この絞込みの形式によって、使用不可能なマウントアダプターがあるので注意が必要です。

製造年代の古い一部の手動絞りや半自動絞りと呼ばれるM42マウントレンズをのぞいて、多くのM42マウントレンズにはレンズ後部に押しピンと呼ばれる、金属のピンを持っています。

d0107372_16584598.jpg

写真 絞り連動ピン

このピンをレンズ内に押し込むことによって、絞りを作動させることができるわけですが、M42マウントレンズにはピンを押し込まなくても絞りを作動させることが可能なオートとマニュアルの切り替えレバーを持つタイプと、切り替えレバーを持たないタイプの2種類が存在します。

本項で取り上げているSuper-Takumar 55mm F1.8は切り替えレバーを持つタイプになります。

d0107372_16595630.jpg

写真 オート・マニュアルの切替レバー

切り替えレバーがA(オート)の場合ピンが押し込まれたときに、設定された絞り値まで絞りが動作します。

切り替えレバーがM(マニュアル)の場合、ピンの状態にかかわらず、常時設定値まで絞りこまれた状態を維持します。

ピン押しタイプのマウントアダプターを使用した場合には、A・Mのレバー位置のどちらでも絞りが設定値に絞られた状態になります。

問題は絞りを作動させるピンがあり、A・Mの切り替えレバーを持たないレンズを、ピン押しタイプではないレンズアダプターに装着した場合、常時開放になってしまうことです。

このタイプのレンズに関しては、ピン押しタイプのマウントアダプター使用が必須となります。

d0107372_1722267.jpg

写真 上・普通タイプ 下・ピン押しタイプ

d0107372_1735697.jpg

EOS20D + Super-Takumar 55mm F1.8

第6回へ続く

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村 写真ブログ クラシックカメラ・クラシックレンズへ←ポチッとお願いします。
[PR]

by dramatic_camera | 2010-02-06 17:10 | 3000円オールドレンズ入門
2010年 02月 02日

3000円ではじめるオールドレンズ入門 第4回

レンズ設計による制約

フランジバック長の問題をマウントアダプターにより解決できれば、すべてのM42マウントレンズが使用できるわけではありません。

50mm以下の焦点距離のレンズの中には、レンズ設計上の理由により、レンズ後玉が大きく後退(ボディ内部に侵入)しているものがあります。

d0107372_165067.jpg

マウント部アップ 
上・Canon EF50mm F1.4 
中・Super-Takumar 55mm F1.8 + マウントアダプター
下・Super-Takumar 24mm F3.5 + マウントアダプター

一眼レフのマウント内部にはクイックリターンミラーなどの内部構造があります。

純正レンズを使用する場合、レンズ後部とボディ内部構造とのクリアランスを考慮に入れ設計されていますが、異なるメーカーのレンズやM42マウントなどのオールドレンズの使用までを前提にして設計されているわけではありません。

そのため、レンズによっては、レンズ後部とクイックリターンミラーなど、ボディ内部構造との接触という重大な問題が発生してきます。

とくにEOS1D系や5D系等、クイックリターンミラーの大きなフルサイズ機でこの問題は顕著になります。

今回、Super-Takumar 55mm F1.8 の使用でこの項を進めているのは、レンズ後部の突出が少なく比較的安全に使用できるという点を考慮してのことです。

マウントアダプターよりレンズ後部がはみ出しているレンズについては、ボディ内部構造との接触が起きないか、計測あるいはインターネット等での情報収集が必須となります。

d0107372_16544515.jpg

EOS5D + Super-Takumar 55mm F1.8 

第5回へ続く

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村 写真ブログ クラシックカメラ・クラシックレンズへ←ポチッとお願いします。
[PR]

by dramatic_camera | 2010-02-02 16:58 | 3000円オールドレンズ入門
2010年 01月 29日

3000円ではじめるオールドレンズ入門 第3回

フランジバックという制約

マウントアダプターを介して、オールドレンズを使用する場合、避けては通れないフランジバック長という制約があります。

フランジバック長とは簡単に言うと、ボディのマウント面から撮像素子やフィルム面までの距離をいいます。

あるいは、レンズ側のマウント取付基準面から、撮像素子やフィルム面までの距離と言い換えることもできます。

このフランジバックの長さは、M42マウント・45.50ミリに対し、キャノンEOS・44.00ミリ、ニコン・46.50ミリ、ペンタックス45.50ミリ、ソニー44.50ミリと各メーカーによって微妙な違いがあります。

基本的にM42マウントレンズのフランジバック長に対し、ボディ側のフランジバック長が短いことがM42マウントアダプター使用の前提条件となります。

また、マウントアダプター自体の強度確保(厚み)の面から考えて、レンズ側のフランジバック長に対してボディ側のフランジバック長が1mm程度以上短いことが必要となります。

たとえばM42マウントレンズのフランジバック長45.50ミリに対し、ボディ側フランジバック長46.50ミリのニコンボディを使用した場合、無限遠補正レンズ入りマウントアダプターを使用する場合を除いて、無限遠でピントが合わずマクロ撮影のみなどの限定的な使用となります。

例外的に現在のペンタックスKマウントはM42マウントレンズとフランジバック長が同じであるにもかかわらず、その口径が大きいためM42マウントアダプターをマウント内部に装着する方法によりM42マウントレンズの使用を可能としています。

d0107372_1822531.jpg

ペンタックスマウントアダプターK

d0107372_1831421.jpg

EOS20D + Super-Takumar 55mm F1.8

第4回へ続く

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村 写真ブログ クラシックカメラ・クラシックレンズへ←ポチッとお願いします。
[PR]

by dramatic_camera | 2010-01-29 18:06 | 3000円オールドレンズ入門
2010年 01月 25日

3000円ではじめるオールドレンズ入門 第2回

M42マウントとM42マウントアダプター

M42マウントとは1940年代の末ごろ東ドイツで誕生した、42mm径ピッチ1mmのネジをねじ込むだけの構造のシンプルなマウントです。

構造がシンプルだったことから、多くのメーカーが採用し、1970年代まで世界的標準マウントとして君臨しました。

そのため数多くのM42マウントレンズが製造され、有名メーカーのレンズを含め、現在も数多く中古として流通しています。

d0107372_19311812.jpg

M42マウント 写真 Contax D

さて、このM42マウントレンズですが、各社独自のマウント形状を持つ現代のデジタル一眼レフとはその形状が異なるため、直接装着することはできません。

そこで、M42マウントレンズと各メーカーのマウントの間の継ぎ手の役目をするのが、M42マウントアダプターです。

d0107372_19322554.jpg

M42マウントアダプター 普通タイプ(右上) ピン押しタイプ(左下)

d0107372_19334119.jpg

EOS20D + Super-Takumar 55mm F1.8

第3回へ続く

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村 写真ブログ クラシックカメラ・クラシックレンズへ←ポチッとお願いします。
[PR]

by dramatic_camera | 2010-01-25 19:36 | 3000円オールドレンズ入門
2010年 01月 21日

3000円ではじめるオールドレンズ入門 第1回

3000円ではじめるオールドレンズ入門

オールドレンズを使ってみたい、でもどこから手をつけたらよいのか・・・

そんな方に、わずかな予算で第一歩を踏み出すオールドレンズ入門です。

本項ではEOSデジタルとペンタックスデジタルを使用して、マウントアダプターを使用したオールドレンズの遊び方をお伝えいたします。

Super-Takumar 55mm F1.8 とM42マウントアダプターではじめるオールドレンズ生活

d0107372_14511794.jpg

EOSデジタルとSuper-Takumar 55mm F1.8


最初の1本がなぜSuper-Takumar 55mm F1.8なのか?

そのこたえは、安い・写る・探しやすい、からです。

d0107372_1452930.jpg

ペンタックスSP


1964年から1974年にかけて製造販売されたペンタックスSPというM42マウントのカメラがあります。

このペンタックスSPは、現在では当たり前になっているTTL測光を実現し、コンパクトで軽いことなどから、発売以降9年間もの間ベストセラーを記録した歴史的名機です。

このペンタックスSPの標準レンズとして用意されていたのがSuper-Takumar 55mm F1.8というM42マウントレンズです。他に50mm F1.4も用意されていましたが、価格差などから55mm F1.8を選択することが多かったようです。

大量に製造されたレンズのため、希少性がないことからリサイクルショップ等では500円から1000円程度の価格でときどき見つけることのできるレンズです。

このSuper-Takumar 55mm F1.8にM42マウントアダプター(2000円程度)を組み合わせることによって、3000円という低予算でのオールドレンズ入門が可能になります。

現在、非常に安価で流通しているレンズですが、オールドレンズらしさを残しつつ、とてもよく写るレンズです。

d0107372_14531215.jpg


d0107372_14533389.jpg

EOS20D + Super-Takumar 55mm F1.8


国産のM42マウントオールドレンズには他にヤシカ、フジフィルム製などもありますが、他のレンズでも十分応用は可能かと思います。標準的なオールドレンズの代表としてSuper-Takumar 55mm F1.8で本項を進めてまいります。

第二回へ続く。

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村 写真ブログ クラシックカメラ・クラシックレンズへ←ポチッとお願いします。
[PR]

by dramatic_camera | 2010-01-21 15:01 | 3000円オールドレンズ入門